有機農業の特色(1) 農業に対する情熱とノーハウが必要
 有機農業の特色を幾つかの側面から取り上げてみる。
 今回は、有機農業を行う場合の問題を下記に挙げてみた。
@一般に
生産が不安定である。
A除草や害虫防除などを人手で行う場合が多いことなどから
非常に手間がかかる。
B病害虫防除、雑草管理、土壌管理など、無農薬、無化学肥料で生産していくための経験、知識、ノーハウなど一定水準以上の
知識と技術を持っていることが不可欠である。
C生産物を手間に見合うように有利に販売するために、個人的な
販路を確保する必要がある。
D有機農産物として販売する場合には、登録認定機関による
検査認証が必要であり、このための経費がかかる。
E毎日、病害虫の発生の有無などをチェックし、対策を講じていく必要があり、農業が大好きで打ち込む
情熱と体力が必要である。        
 上記のように、有機農業を実践することは、通常の農業を行うよりも経営的にも、労力的にも難しい面がある。従って、農業に新規参入する方は、いきなり有機農業に取り組むよりも、まず初めは、減農薬・減化学肥料を基本とする環境保全型農業や特別栽培農作物で技術を磨き、経営的な目途をを立ててから取り組むのが得策と言える。